ホンアジサイ(本紫陽花)とは

ホンアジサイ(本紫陽花)とは

アジサイ(Hydrangea macrophylla var.macrophylla)はホンアジサイと呼ばれることがあるように原種のガクアジサイから栽培種として育てられてきましたが、現在ではアジサイというと原種のガクアジサイよりもこのホンアジサイをイメージする人の方が多いくらい一般的です。ガクアジサイとの顕著な違いは両性花がつかず、花は装飾花のみが付きます。このため種を取るのが困難なので挿し木で増やすのが一般的です。なおアジサイ全般は挿し木の成功率が高いのも特徴です。

多くの種類がかなり大きく育ち(2m~3m)またボリューム感のある花を多くつけるため見応えがあります。上の写真はホンアジサイアナベル。日本人がイメージするいわゆる紫陽花です。但しアナベルは正確にはHydrangea arborescensとされており厳密にいえばHydrangea macrophyllaとは異なります。


アナベルの花。造花と見まごうほどの揃った花が魅力的な品種。この品種は花が終わった後もそのままにしておくとドライフラワー状になりこれはこれで楽しむことが出来ます。また切り花にしても長持ちし、またドライフラワー状に変化するのも楽しいものです。

ホンアジサイの魅力

ホンアジサイの魅力は

などが挙げられます。

写真は純白の花が特徴的なドーリー。ホンアジサイ(Hydrangea macrophylla)として紹介していますが、Hydrangea paniculataとしている資料の方が多く正確には別の種類の可能性もあります。一般的なHydrangea paniculataはややツリー咲になるケースが多いですが、この個体はHydrangea macrophyllaの球咲です。

ホンアジサイ、白楽天。明らかに白い色からとった命名です。ホンアジサイに典型的な球咲ですがアナベルなどに比べて一つ一つの花が大きいのが特徴的です。なおこの写真の右下の葉はアジサイの物ではなくフキです。山間の陰で湿ったところを好むという特徴からフキとアジサイは同じ場所で見られることが少なからずあります。

ガクアジサイ(額紫陽花)←

ホンアジサイ(本紫陽花)とは

→ヤマアジサイ(山紫陽花)