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秋咲紅唐子の特徴

秋咲紅唐子(あきざきべにからこ)はクチクラの強い濃い緑の葉を持つ上に育つ木に特徴的な花を咲かせます。 雄蕊や雌蕊が小さい花弁状に変異し、通常の花弁が平開した中にもう一つ花が咲いているようにも見えます。 秋咲とある通りかなり早咲きで11月頃から状態の良い個体は4月頃まで開花します。

唐子は髪を頭の上の方で一つまたは左右にお団子にした唐の時代の中国の子供です。 三川内焼(平戸焼)では代表的な柄のモチーフとして取り上げられます。 焼き物と椿は茶の湯では縁深いものですから、名前の由来はここからとみて間違いないでしょう。 この個性の強さを持ちながらこの種類がいつ見出されたかは分からないというのも面白いものです。 (写真 都立大島公園椿園)

秋咲紅唐子(あきざきべにからこ)管理者コメント

個性の強さで言えば椿の中でも屈指の種類だと思います。 唐子咲で大輪の花をつける様子は「椿」のイメージの範疇を少し超えていますが、木や濃緑の葉は典型的な椿です。 開花期が長いので大きい花を長く楽しめので、苗が入手できれば庭木に最適です。

苗の入手の面でみると秋咲ではない「紅唐子」の方が簡単です。 但し秋咲とついていないことから分かる通り開花時期は3月~4月と短くなります。 花も紅唐子の方が小さく、花弁に対して唐子の部分が小さく見た目からかなり異なります。 苗が入手できれば「秋咲紅唐子」は私なら庭木に一本はほしい品種です。