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椿と山茶花の違い

ツバキ、サザンカ共にツツジ目ツバキ科ツバキ属に属しよく似た特徴を持っています。見分け方は

・ツバキは花が丸ごと落ちるがサザンカは花弁が散る
・ツバキは花弁の根元は完全には開かないが、サザンカは完全に開く
・ツバキのおしべは根元でくっついているが、サザンカは根元から分かれている
・ツバキの実や葉柄には毛がないが、サザンカにはある

などの違いがあるとされています。とはいえ、数多い園芸品種の中には花弁の散るツバキもありますし、花弁が付け根からかなり開く品種もあります。極めつけは寒椿(かんつばき)でツバキとサザンカの交雑種という説もあります。

また共に花の開き方などは個体差が大きいため、パッと見ただけでどちらかを判断するのは難しいです。あまり種類に拘ることなく鑑賞するのが良いのではないでしょうか。

「くもりガラスを 手で拭いて♪」ではじまる昭和の歌謡曲の影響でサザンカの方が寒い地域に多いイメージがありますが、北限地は共に青森県辺りでどちらも寒さには強くありません。

サザンカと日本文化

ツバキが万葉集でも歌われているのに対してサザンカは歌われていません。この時代には特にツバキとサザンカを区別せず「つばき」と呼んでいた可能性もあります。    江戸時代になるとぽつぽつと短歌や俳句に歌われ始め、現代では俳句に頻繁に読まれています。

とはいえ現代では童謡「たきび」や歌謡曲などの方が有名です。 ちなみにサザンカの歌の印象が強いですが、「たきび」の1番の出だしは「かきねのかきねの…」で「さざんかさざんか…」は2番の出だしです。

ツバキと同様に果実はサザンカ油の原料として利用されます。ツバキ油との比較は成分的にはあまり意味がなくほとんど同じで、 それぞれ上質なものは上質です。産業利用はツバキの方が主ですが希少ではない程度にサザンカ油も流通しています。