Previous Next
黄覆輪弁天の特徴

黄覆輪弁天(きふくりんべんてん)はクチクラが強く黄色で縁取りされた緑の特徴的な葉(覆輪葉)を持ちます。 残念ながら取材時期が開花期(4月)と合わず写真掲載できていませんが、 小さめのピンクの花弁をもち開くにつれて先が反る可憐な花をつけます。 また小輪ですがヤブツバキや侘助とは異なり花弁に少し縮れがあるのも特徴です。 1900年以前には知られていた品種です。(写真 都立大島公園椿園)

写真の全木はかなり大きな木を背丈大まで切り戻したものです。木がしっかりしている分、葉も大きく状態が良いです。

黄覆輪弁天(きふくりんべんてん)管理者コメント

比較的小輪で可愛らしい花をつけますが、この品種の見どころはやはり「葉」でしょう。 黄覆輪の名の通り黄色で縁取られた緑の葉を鑑賞するのは楽しいものです。 縁取りと書いていますが葉脈に沿って黄色が伸びる場合もあり個体による個性が豊かです。

黄覆輪ではない「弁天」という椿があるかと想像しますが調べた範囲では見つかりませんでした。 弁天神楽や弁天白などは確認できましたが、それぞれ花の形も色も違う別の品種の椿です。 一方、黄覆輪紅唐子という種類がありますが、同じ黄覆輪でも黄覆輪弁天の方が黄色と緑のコントラストが強いです。 花と違い葉は年中楽しめますので庭木に向くと思います。