学名を確認するとCamellia hiemalisで寒椿の一種であることは間違いないようですが手元の資料では来歴不明です。比較的大きな獅子咲の花が非常に濃いピンクから咲き始め満開に至って明るい桃色になる花が非常に美しい品種です。比較的早い時期から咲き始めて花期が長いのが特徴です。
寒椿は立ち寒や立ち寒椿と呼ばれて庭木に採用されることが多いですが、シャンソネットは横張性が強いです。比較的椿類の中では成長が早いのも特徴です。
所謂「椿」のCamellia japonicaではほとんど見られない艶のある桃色を庭の中でどう生かすかが腕の見せ所になるでしょう。
シャンソネットの名前がまず不思議な花です。Chansonetteと綴り意味はちょっとした歌(Chanson)という意味です。手元資料では来歴がありませんが、他の英文WEBサイトではサザンカの賞(US Ralph Peers sasanqua Award)を受賞したという記載もあります。
受賞したのはsasanqua(サザンカ)の賞ですが、大島公園椿園では学名「Camellia hiemalis」(寒椿)が表示されています。分類は様々な説があるのでしょうが、花を見れば確かにこの華々しい色は海外の方々に評価を得そうな気もします。
10月頃から咲き始め年が明けるころまでは咲いているので椿類の中ではかなり早咲きでかつ長く花が咲いています。大島公園椿園でもまず最初に咲き始めて、他の椿が咲き始めるころにはとっくに満開になっています。