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立寒椿(たちかんつばき)の特徴

Camellia hiemalis、いわゆる寒椿の代表的な品種です。花弁は深い桃色でそれぞれの花弁が少し縮れるのが特徴。 花弁が大きく平開する一方で蕊が小さめなのが可愛らしい。 比較的早い時期から咲き始めて花期が長いのが特徴です。

寒椿は庭木に採用されることが多いですが立性のものが少ないなか、この品種は強い立性です。立寒椿以外の立性で濃い紅色の椿も時折この名前で販売されていますが花形の似た別の椿じゃないかと思われます。

またその名の通り立性が強く、育てやすいため庭木でも人気のある品種です。 Camellia japonicaではあまり多くない深い桃色が特徴的です。 立寒椿の名前が広く通用していますが、品種としては「勘次郎」という名前で登録されているようです。

立寒椿(たちかんつばき)管理者コメント

その名の通り立性の強い寒椿で、花がかなり早くから咲きます。「寒」の文字から通常の椿よりも寒い時期に開花するかと思ったら反対で多くの椿に先んじて開花します。

全景写真で写っている桃色が本品種で、白色はCamellia sazanqua「銀竜」です。おけさばやし源氏唐子のように椿は変わり枝が多い品種ですが、寒椿にはあまり多くない印象です。

10月頃から咲き始め年が明けるころまでは咲いているので椿類の中ではかなり早咲きでかつ長く花が咲いています。大島公園椿園でもまず最初に咲き始めて、他の椿が咲き始めるころにはとっくに満開になっています。庭木にもおすすめです。

立寒椿(たちかんつばき) - 花
立寒椿の品種名は「勘次郎」?

手元の資料では立寒椿は「勘次郎」の別名とあります。1950年代から広く普及したとの記載もあります。

寒椿は一般的に叢生(横に茂る)の品種が多い中で立性の強いこの品種はその特徴から立寒椿と呼ばれたのが定着したものと思われます。

そういえば近所でも寒椿の花を付ける高めの植え込みがありますが、低めに咲いている所謂寒椿とは種類そのものが違うのですね。

WEBの記事や通販サイトで立寒椿としてかなり「紅色」のものがありますがあれは「立寒椿―勘次郎」ではない別の種類のような気がしています。品種をどうこう言うのは野暮なことで花を楽しめば良いのですが、珍しそうな花があると興味を持つのも管理人の業なのです。