熊谷錦魚(くまがいきんぎょ)はやや縦長の濃緑葉が特徴的で木はやや広がって育ちます。花は小輪の肥後系らしい蕊が特徴的です。
錦魚の名前がついているので錦魚葉と思われますが、撮影した個体では通常の葉でした。偶然なのかそのようなものなのかは分かりません。(写真 都立大島公園椿園)
熊谷と呼ばれる椿は中部地方と関西地方で別の種類であります。 写真の固体は中部地方の「熊谷」に似ているような気がしますが蕊が4つ割れになっているところなどは少し違うような気がします。手元の資料では熊谷錦魚という種類の椿がなく来歴等不明です。
錦魚とついている割にはこの個体は普通葉に見えます。ネームプレートの他の種類では学名が記載されているところに「Higo」とありこれも不思議です。肥後椿は多くの場合Camellia Japonicaに含めるようですがHigotsubakiやCamellia Higoなどの記載も見られます。園芸種なので正確な学名をつけるのは難しいものと察します。
イタリアのサイトで肥後椿を扱っているThe Ancient Camellias of Samuraisというサイトがあります。このサイトの肥後椿の紹介は"Not a plant, not a flower, the Higo is an emotion"(引用)となっています。肥後椿に対する情熱があふれていると思いませんか?the Higoっていう強調具合もいい感じで。